イタリアの日常生活コラムを読みながら
イタリア語を無理なく覚えて行きましょう。


:その8:ALBERO DI NATALE
(アルベロ・ディ・ナターレ/クリスマスツリー)

ALBERO DI NATALE

先回の予告に反して、今回もイタリア産ではないNATALE用品の話をしてしまう。
ALBERO DI NATALE(アルベロ・ディ・ナターレ/クリスマスツリー)!

BABBO NATALEと並んで、重要なNATALEのシンボル。
木を飾ってしまう、というのはなかなかのアイデアだ。

常緑のもみの木に各色の飾り物。
クリスチャンでない私も、幼い頃から、毎年もみの木に飾りを
ひとつづつけて行くのは、季節を感じる楽しい行事だ。


NATALEが近くなると、スーパーや植木さんで
いろいろな大きさのもみの木を売る。

ローマでは、スカンジナビアから贈られる巨大なもみの木が、
バチカンのサンピエトロ広場ににょきっとのびるのが恒例だ。

もうひとつ、ローマの中心地、ベネツィア広場にも
巨大なALBERO DI NATALEが目を奪う。
装飾の美しさではベネツィア広場が勝つ。


3日ほど前の新聞に本物のもみの木の売り上げが落ち、
人工物が人気だと出ていた。
新聞記事を鵜呑みにするのは危険だが、私も何年も人工物を愛用していた。

人工のALBERO DI NATALEが人気なのは、けして環境を考えてのことではない。
暖房が効いた部屋では、ALBEROが乾燥し、
あの細かい葉がぱらぱら落ちて掃除が大変だからだ。

人工のALBERO DI NATALEだと、葉の色が緑とはかぎらない。
白いALBERO DI NATALEに、ブルーの玉とリボンなんて言う
シックな色どりが出たりした。
近年は、光ファイバーを利用して、装飾がいらない
ALBERO DI NATALEも出ている。

近年、我が家では流行に反して生きたもみの木を買う。
根付きの物を買い、NATALEが終わるとコンドミニアムの庭に植える。
そのうちもみの木の林になるのだろうか。


:今日の単語:
ALBERO DI NATALE
(アルベロ・ディ・ナターレ/クリスマスツリー)

ALBERO
は「木」。
DIは「の」
NATALEは…はい、なんですか?

そう、「クリスマスの木」ですね。

…DI NATALE「クリスマスの」とわざわざ断わるところがイタリア産じゃない、
と暴露してるように思います。前回のBABBO NATALEにしてもね。

この次こそ…のイタリア産NATALE用品には…DI NATALE「クリスマスの」
と言う断わり書きはついてません。

「ローマから吹く風」その8:2001年12月10日発行


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